ちょっとしたひとやすみカフェもございます。てゆうか無いと大変です。最寄りの町までクルマで30分以上。電車はたくさんあるけどどこへも行きません。

わりとなんでもありますね。お婆ちゃんがやってました。ボランティアのお爺ちゃんたちの奥さん?どこまでもひたすらアットホーム。

お次はインターアーバン。切符にはコメット号・路面電車・インターアーバン一回ずつの乗車券がついてるんだけど、実際はどれに何回乗ってもOKだって。これ、インターアーバンと言うにはかなり路面電車寄りなんですけど。まぁいいことにする。

1911年製East Bay Street Railways(のちのKeySystem)352号車。1948年廃車。それからの間どこにあったのかっていうと、やっぱり数奇者の家の庭で納屋として置いてあったんだって。日本製の台車と電気機器をもらって生き返りました。日本のどこの電車の廃車部品なのかはわかんなかった。

352号車ヨコから。このボディは2代目で、元々は木造車でした。車体更新のときに四角く大型化したみたい。だから足回りが小さくてバランス悪い。なにやらピンクの女の子が多い。

ペタルマ63号車。がっつりダブルルーフとカウキャッチャーがいかめしい。荷物合造車。日本風に言うとクモハニ。なにやら電車の利用を促進するフレーズが車体中にでかでかと書いてあります。

電車に乗りましょう。駐車場の心配もいりません。パンクもしません。エンジンブローの心配もありません。昔の車はよく壊れたんだね。

農作物を(公害から)守ります。安全です。経済的な旅です。…70年前のアメリカのスローガン。見てわかる通り思いっきり木造車です。

Key Systemのブリッジ・ユニット連接車。1930年代とは思えない近代的な車体です。これ乗りたかったんだけどなぁ。残念ながら今日はお休み。現存する4編成中3編成がここにあります。たぶん1編成は部品取り。

もう一編成あります。こちらは旧カラーリング。1958年まではこいつがベイブリッジの下段を走ってオークランドからサンフランシスコまで走ってたんだよ。ボディは近代的だけど足回りは古いのの使い回し。なので釣り掛け。

Key Systemブリッジユニットの車内広告。当時のものを再現してあります。1940年代でしょうか。ちゃんと車輌によって広告の年代も変えてあります。

電車(の屋根)に登るなキケン。頭上の架線は600Vの電流が流れています。そんなおバカはいない、と思いますがちょっと前日本にいましたね。

どの電車の中だったか忘れたけどUNION PACIFICのM10000流線形特急をモチーフにした広告。絵本「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」で迷子になったちゅうちゅうを助けに来る(当時の)最新鋭車輌ですよ。1935(昭和10)年。

カブース(車掌車)の中ですよ。わりと居心地よさそうですね。赤い台はベッドかしら。トイレもシャワーも作り付けのデスクもあって石炭ストーブも完備。ヤカンもね。おいらが学生時代住んでた6畳アパートよりずーっと広い。

当博物館の所蔵、とされているPCC。全米で最後に作られたなかの1台、だそうですがご覧のありさま。ほとんど崩れ落ちる寸前だよぉ。

SF交通局MUNIのほぼ同型と見比べ…ちゃいけないんだけどな。これがおカネの差です。ちなみにこっちのほうが製造年度は古いんです。

Pacific ElectricのBLIMP!! 22m級の大型インターアーバン!ついに実物が拝めました!!とはいってもこの状態。いちおう電車の形してるだけマシでしょうか。特徴ある丸窓は健在ですがガラス窓は全滅、内装は腐って風化。事実上スクラップですね。走れるようになるのはいつの日でしょう、

これもBLIMPですがさっきのは台車がついてるだけまだマシでしたね。このあたりはもう言われなきゃ電車だとは気がつかないかもです。ひどいのは妻面すらありません。それでも戦前のPEがこれだけ一所にストックされてるのは奇跡に近いのです。

在庫か粗大ゴミか? 動画 QuickTime Movie 2.2MB

本線横の留置線?にはレストア待ちというには荒れ果てすぎた在庫車輌が連らなっています。なかには「現存する唯一の蒸気式クレーン車」とか激レアなものも含まれていますが、興味ない人にはスクラップ置き場にしかみえません。ゆーっくり進む車内からごらんください。画像クリックでスタートします。

得体の知れない凸形ディーゼル、サビサビのボロボロ。茅ヶ崎に放置されてたDD12になんとなく似てますが土に還るまえに蘇ることができるのでしょうか。言っちゃナンだけど面倒見切れるわけないのに野良猫や捨て犬を片っ端から拾ってきちゃう節操ない人みたいです…。
レストア作業が追い付くか、クズ鉄が風化して朽ち果てるのが先か、のイタチごっこです。どうみても大半はこのまま大地に還りそうです。

 

さよならさよならウェスタン・レールウェイ・ミュージアム。やっぱりひととおり見ても「博物館」というより「オトナとコドモが一緒になって遊ぶ当寸大鉄道模型レイアウト」としか思えません。