Do you know JAPAN?

最初にお断りしておきますが、これは統計でもなんでもなく筆者が短い滞米期間中お話する機会のあったせいぜい30人前後のしかも年齢層も地域もかなーり片寄ったカリフォルニア・ベイエリアの人たちの、印象をまとめてみたものにすぎません。パーセンテージもおいらのイメージメーターによるものです。よってつっこむ価値もないものと思ってください。でもけっこうおもしろかったよ。

マツイ
MATSUI

0%

意外っつかちょっとショックでした。アメリカ人好みのスラッガーでそれなりに活躍してるのにね。やはり西海岸では東海岸のチームの選手になど興味ないのでしょうか。"GODZILLA"ヒデキも"LITTLE"カズオも両方とも「誰それ?」でした。まぁ広島で西武の外人選手知ってるかって聞くようなものだから仕方ありませんか。WBCに出なかったってのも大きいかもしれません。それとは対照的に…

イチロー
ICHIRO

100%

すごいです。人気者です。誰でも知ってます。爺さんからオバさん、子供にいたるまでみんなイチローの名は知っています。ときには聞いてもいないのに「お前ジャパニーズか。うぇっへっへっへ。イーチロー知ってるか?奴はグレイトだね」なんて話しかけられることもありました。西海岸のチーム所属というよりやはりWBCでの活躍が印象に残ったのでしょう。目立ってたもんなぁ。「ジャパンチームはとてもフェアだったね。あれこそサムライ・スピリッツだね」などとも言われました。やっぱあの誤審は物議を醸したんでしょうね。ちょっと日本人として誇らしかったです。ありがとう王ジャパン。かわりにSFジャイアンツの武勇伝をしばらく聞かされるというオチもつきましたが。そのジャパンチームのボス、オーがかつてのホームランレコードホルダーだったということは誰も知りませんでした。昔のことだもんな。「ジョウジマ」は覚えにくいのか、「マリナーズのもう一人の奴」なんて言われ方されてました。

富士山
Mt.FUJI

2%

ええっそんなぁ。日本の象徴じゃないかぁ。でもイッパンピープルはそんなもんでした。「ああ、世界一の山だろ?」チョモランマと勘違いしてるね?俺らだってマッターホルンがどこの国にあるかすぐには言えないもんねぇ。0%じゃないのは、それが山の名前だということだけわかった人がいたからです。くそダイナミックな大自然がゴロゴロしてる国ですから。東洋の島国の中ではいちばん高くて山形が美しいなんつー地味なセールスポイントではアピール力に欠けるのかもしれません。

新幹線
BULLET TRAIN

100%

ちょっと意外でしたがシンカンセンの呼び名は知らなくても「ブレット・トレイン(弾丸列車)」はオーバーかもしんないけど日本を代表するくらい知名度高かったです。「ものすごく速くて、快適で、安全なんだってね」「車内でランチパック(お弁当)販売のサービスがあるんでしょ?」「素晴らしい列車だと聞いている。そんな列車に乗って日本を旅してみたいね。」みんなよく知ってるし、なんだか憧れ入りのとてもいい印象をもたれているようです。やっぱ日本の売りは技術なんだね。話した人の中に鉄道ヲタが1割ほど含まれてるのを差し引いたとしても。鉄のお方はそれこそ最高速度から形式に至るまでほぼ完璧でした。「360km/hで走る最新型はまだ営業運転してないのか?」うんまいった(笑。すげぇよあんたら。

秋葉原
AKIHABARA
ELECTRIC TOWN

4%

やっぱね。これで「あっち方面」のヲタの方が含まれてれば一気に数字上昇するんでしょうが、知ってたのはコンピュータショップのお兄さんや打ち込み系の楽器屋さんだけでした。つかそーゆうとこでしか話題に出なかったんですけどね。それはそれで納得いく結果だとは思う。

ウタダ
UTADA

0%

あっれえぇぇ。チャートインしてたはずなんだけどな。やっぱこーゆうのは高校生とかでないとだめなのかな。それとも人気の中心はニューヨークなのかしら。タワーレコードの総本山、サクラメントのARDEN本店でも見かけせんでした。そういえば入国審査のとき職業聞かれて「ミュージシャンか?オレはサカモトを知っているぞ」なんて検査官が言ってました。九か龍一かわからんけど。前者だとしたらずいぶん情報が古いよね。

佐藤琢磨
TAKUMA SATO

0%

えーと日本人でも知らない人が多いと思うので一応、F1レーサーです。期待はしてませんでした。アメリカGPがあるとはいえF1じたいヨーロッパの文化ですものね。車大好きおにーさんでもかろうじてマイケル・シューマッカー(英語読み)の名が出るのがせいいっぱいです。でもTVのスポーツニュースではやってましたけどね。インディーとか走ってる選手ならだいぶちがったんだろうけど、こっちが知りませんでした(笑。

忍者
NINJA

100%

このへんになるともうマユツバものなんですが。数字は「名前を知っている」だけということで。それがどういうものなのかということになるともうすごいことに。正解は「今から100年以上前の戦国時代に、敵の様子を探ったり、暗殺を実行したりする各カンパニー(藩)のシークレット・エージェント」なのですが、「サムライの敵。悪い人。」トンデモムービーの影響かどうも一方的にサムライvsニンジャという図式になっているようで、「サムライはいい奴。ニンジャは卑怯者」いやそうとも限らないんだけどね。サムライ同士で戦うことのほうが多いんだけども。「覆面をしていて、スター(手裏剣)を投げて戦う」それは合ってる。「東京にはいない。京都や奈良にいる。」いそうだけどね。いちばんすごかったのは「ニンジャは家を持たず、常に走っている。眠る時も、走りながら眠る」んなあほな(笑。「NO! 俺は日本人にそう聞いた。間違いない」誰だよそんなの教えたの。


ZEN

100%

「禅」とは何ですか?と聞かれて即答できる日本人がどれだけいるでしょうか。あんまりピンときませんよね。ところが何でかアメリカの人たちは日本という国にZENを求めたがる。たとえばね、我々日本人って「悪いね、ありがとね」のシチュエーションでついつい片手の手刀で「どもども」のポーズしちゃうでしょ。人込みかきわけるときの「ちょいとごめんなさいよ」のあの手。おいらもついやっちゃうんだけど。小さくね。するとハッとした顔して「それはッ!ZENのスピリットか?!」って聞くのね。あぁこれ。うーんそうかなぁ。ちょっと考えて「そうだ。」って言ったのね。そうすっとおぉーっと感心して満足そうに笑うのよね。そのあともちょっと会釈したりするだけで「それは禅か?」って聞かれること何度かあって。全部「YES!」って答えてた。元々仏様を拝むのの変形だからまちがってないよねー。なんかね違うって言ったらガッカリされそうで。「寿司」「仏陀」「禅」これが彼の国における3大キーワードのようです。あと空手の構え(のマネ)やってみせるとすごく喜ばれます。