「はいドーゾ」

えーとここはケーブルカーの方向ひっくりかえす終点のターンテーブルなんですが。なにやら「運転手さん」「転車台を動かす係のおじさん」のほかに「ただバッテンの位置に立って『はい次ドーゾ』のポーズするだけの黒人のお兄さん」がいるんですが。このヒトこれが仕事なんでしょうか。それとも趣味でずーっとバッテンの位置に立ってるんでしょうか。世の中には知られざる職業がいっぱいだ。

4両編成、ではなく4つ並べて置いてあるだけです。方向転換待ち。よーくみると窓の形とかモニタールーフの出っ張り具合、デッキの大きさなど一台一台形がちがいますね。

これがターンテーブル。手動です。操作が手動なんじゃなくて完全人力です。車輌ごと人の力で押して回るんです。わりと小柄なおじさん一人で楽々回してました。おいらもやりたい。やらしてくんないかなぁ。

えー鉄な写真ですみません。ケーブルカーの台車です。めいっぱい明度調整してます。前と後ろでホイールベース違いますね。上が前。下が後ろです。ほとんどサスらしきもの見えません。急坂をワイヤーにつかまるだけで走ってるただのトレーラーなんで制動の権化のようなトリプルブレーキ付です。通常の制輪子のほかにレールに直接こすりつけて止めるシューにさらには最後の最後の手段、胴体着陸ブレーキまでついてます。「お立ち台」のステップに「2人までしか乗ってはいけん」と書いてありますね。それ以上乗るとメリメリメリと崩れます。ほんとです。説明板に書いてありました。

お調子者おじさん動画 QuickTimeMovie4.4MB

ケーブルカー押してぐるりんちょと回すおじさんの図。よっこらしょっと最初だけ力入れればあとは惰性で回ってってくれるようです。このメキシカンなおじさんヒマで退屈なのかフェンシングの剣士のマネしたり闘牛士のマネしたり遊んでばかりいます。いちいち持ち芸がスパニッシュなのも民族的アイデンティティなんでしょか。にしても陽気だー。画像クリックでスタートします。最後までみてね。

このターンテーブルをGoogleEarthで上空からみたところ。万が一暴走車が転がり落ちてきたときのために逃がす避難線もみえますね。こっちは不人気ってゆうか目立たないとこにあるので人がいません。

おみやげにミニケーブルカーはいかが。2つまとめて買うと安いよ、すんごくいっぱい並べてるね。に見えますが半分は鏡ですカガミ。

栄光の1号車。はPowell&Hydeライン。塗装パターンの違いで上のほうの2号車とはずいぶんお顔がちがってみえますね。

同じくFisherman's Wharfのターンテーブル。こちらは有名観光地のど真ん中なんで人ごみがまるでちがいますね

乗れないや、あきらめよう動画 QuickTimeMovie5.6MB

海がみえるステキなロケーションの転車台。こちらの回し係はスタートレックの宇宙人役みたいなごっついおじさんです。ここ始発のケーブルは大人気。お客さんが我さきにとオープンスタンドに群がります。あっという間に満員。あきらめて次のを待とうか。うん。画像クリックでスタートします。

California Streetラインは両運転台です。さきほどまでの片運よりボディ長が1.4倍ほど長いですね。お顔も黒っぽい。
お立ち台も両側にあってたくさんぶら下がれます。
4つつながってんじゃなくて方向転換待ちが4つ渋滞してるだけです。

両運転台なのでターンテーブルはいりません。折り返しの渡り線だけ。でも繁華街の道路のド真ん中なので人もクルマも頻繁に言ったり来たりしてます。おばあちゃん轢かれちゃいそうで怖い。こういうとこにこそ「はいドーゾ」の人置いとけばいいのにね。

同じCalifornia Streetラインの反対側の終点です。いきなり線路ブチッとなくなってハイ終わり、ですね。このハス向かいに楽器屋さんとドーナツ屋さんありました。だからどーした。