Southern Pacific キャブフォワード
4294号機 4-8-8-2 Baldwin製
1944年の戦中生まれ。
日本式表記だと2DD1テンダー。

で、でかい!バケモンです。長さだけでもD51の倍近いです。高さも見上げんばかり。ここのミュージアムの目玉です。走行装置が2組のアーティキュレーテッド(蒸気の複式利用をしないものはマレー式と呼ばないそうです)、さらに機関車部分が通常と前後逆(キャブフォワード=運転室が前)と、異端機中の異端機です。こんなバケモノ級のマンモス機関車ですが、生まれが遅かったために現役期間は短く1956年廃車。わずか12年の在役でやんした。

なにげに置いてある線路がターンテーブルまでつながってるのをおいらは見逃しませんでした。こんなでかいの転車台に載らないけどさ。「可動状態にするにあたっての問題は見あたらない」なんて公式アナウンスもあるんで。これ走ったら絶対また来る。

テンダーだけで12mはあります。3軸台車だもんな。こいつも御多分にもれず長い間屋外展示で風化しかけてたのを一大レストアプロジェクトでここまで蘇ったんだそうな。

足回りです。ごつい。このメインロッドのぶっとさは何?ホイールリングもこんなに分厚い!定期的にグリスアップされているようで、今にも走り出せそうな状態です。つか走らせる気満々ってカンジ?

Southern Pacificの2467号機。4-6-2パシフィック。最近来たヤツらしくて資料がありません。見たかんじ1930年代前半あたり?うしろの明かりはさきほどのターンテーブルへつながる扇形機関庫の扉。てことはこいつもバリバリ動態でしょう。如何にも今さっきまで走ってました的な使用感。

テンダー側。オイルバーナー丸出しのタンクですね。最初っからこのテンダーだったのか重油焚きに改造されて振り替えられたのかはわかりません。でもカマのサイズにしてはずいぶん大容量のタンクぶら下げてるんで、きっと長距離の優等列車牽いてたんでしょう。

いたっっ。

やっぱり。いるべくして。いたっ

どうしてこのテの人って全世界共通で醸し出すオーラが同じなんでしょう。

この機関車だけで細かい細かいディテールも含めて何百枚も撮ってました。やはりこのカマは新顔で、そこらへんぬかりないのでしょう。

きっと細部まで精密な模型でも作るんだろうな、とか思ってましたがこっちの人は無駄にスケールでかいから1/1でもでっち上げちまうかもしれん。とか帰りの飛行機の中で思った。

 

Union Pacific 4466号機 0-6-0 リマ社製 1920年製 石炭焚き。
サイトではこいつが外の列車ひっぱることになってました。もちろんバリバリ可動。軸配置からいってスイッチャーですね。こういう小型のほうが短距離に向いてますしメンテも比較的容易らしく重宝されてるようです。オイルのにじみ具合がつい先週まで走ってましたぁ。って感じ。事実そうらしい。

郵便車。というより移動郵便局?ボディサイドには鉄道郵便局と書いてあります。手前の棒にくくりつけられたズダ袋みたいなのが郵便袋です。これを走行中にバコンとひっかけて受け取るんだとな。乱暴な。配達するほうのは投げ落とす。乗降客もいないようなイナカ町の郵便でいちいち停まってらんねぇんだよおっ!ってか。中は仕分け棚もあり完全に移動郵便局でやんした。

 

FRUIT GROWERS EXPRESS BOXCAR。くだものはこぶ貨車でした。これ裏から入れるようになってて、真ん中の扉からわーいって顔出せるようになってるんだけど、写真とろうとすると「アラ悪いわ、ひっこまなきゃ」ってどいてくれちゃうんだよね。大人も子供も。アメリカ人ってけっこう気ぃ遣いなのね。

Western Pacific 913号機。F-7A型 1950年 GMのエレクトロモーティブディヴィジョン製。こんなのも保存されるようになっちまったのねえ。つい最近まで主力だと思ってたんだけど。M10000がよかったなぁ。もちろんバリバリ動態。でも週末運転にこいつが出てきたらへこむなぁ。