F-lineにはPCCカーだけじゃなくイタリーはミラノからやってきたMilan Tramも走ってます。こっちは見るからに古そうですがPCCカーよりも20歳ばかし年上の1928年製。御歳78歳!クラシックな車体とカラーが丘の斜面のエキゾチックな建物ととけあってステキですね。南ヨーロッパのリゾートみたいです。

折り戸はもろに木製。年代のわりに窓が大きいのが特徴です。太陽いっぱいの国からやってきたっぽいですよね。

1811号車は1928年のオリジナルミラノカラーでイエローとアイボリーのツートン+木製ドアはニス仕上げです。ステキすぎます

1856号車はオレンジ単色塗装です。これも同じくミラノオリジナルですが近年のヴァージョンみたいです。後ろに写ってる橋はベイブリッジ。右端にちょっと写ってる建物が築120年以上のフェリーターミナルです。

同じくミラノカレントカラーの1818号車。
満員。ちょー満員。どのくらい満員かわかりにくいので大画像でどうぞ。クリックで拡大します。よくみると車体の表示も一部イタリア語が残してあります。オサレね。

トップページにも使った写真。

1061号車は伝説のLA近郊の巨大インターアーバン、いまはなきPacific Electricのカラーリングです。実際にはこの型は走ってなかったみたいですが、こうして実物見られるだけで感無量。つい正面に立ちはだかって撮ってしまいました。あぶないじゃないか!ひかれたらどうすんだよ!だいじょぶ。これは横断歩道から撮ったのです。信号が赤なら電車も止まります。

できることならPacific Electric見に行きたかったです…つっても50年くらい前に全廃されてるんでかなわぬ夢ですが。本国でのPacific Electricファンは根強く、廃線ならぬ遺構ツアーまで組まれているようです。

アメリカの鉄道全盛期は1920〜30年代ですので、鉄ヲタも懐古派が多数を占めるのです。シブい趣味なのです。

同じ電車ナナメ横から。この怪しい東洋人はナーニをやっとるんだに、と満員の車内からジロジロ見られました。やーん。快感(なわけありません)
Pacific Electricのカラーリングは両運を基準にしてるので特徴あるウイングパターンは左サイドだと後ろ側にいっちゃってます(絞り込みに隠れて見えません)。冷房ないです。放送設備もありません。次の停留所名は運転手さんが叫ぶのです。

PCC加速動画 QuickTimeMovie1.8MB

1948年製のロートルとはいえハイパワーモーター+カルダン駆動のPCCの加速は強烈で、しかも物音がほとんどしません。釣り掛けのミラノトラムとの共同運行ではその差はいかんともしがたく、よくミラノがPCCに追いつかれてました。そんな音無し路面電車の加速の図。画像クリックでスタートします。

メインストリートのMarket Streetでは併用軌道です。クルマやバスといっしょに渋滞中。単端式の一方通行なので前側のトロリーポールは元々ありませんが増設されています。たまにはバックすることもあるのでしょう。レトリーバーの引き回しがかなり強引ですがいたしかたありません。架線は2本あって片方をトロリーバスとシェアしてます。

やっと乗れました動画 QuickTimeMovie1.8MB

FishermansWharf方面はずーっと満員で乗れないので下り?のCastro行きにやっと乗れました。前方へむけてよぉし!ベストポジションゲットォ!と思ったら目前に立ちはだかる巨大な黒い影が…。運転手さんが次の停留所「Civic Center!」と怒鳴るのが聞こえます。画像クリックでスタートします。

Milan TramとPCCの後ろ姿。片運単端なのでおしりはテールランプだけ。PCCは古いバスそのものですね。Milanは元々両運両側ドアだったのをSFに来てから単端に改造されたのか元々片側ドア単端だったのかは不明ですが、左サイドの窓配置がなにやら不自然な気がします。

電車のうしろでノリノリで踊る男。何故かはシラヌ。